「運動は認知症予防にいい」とよく耳にします。
でも実際、どれくらい運動すれば効果が出るのかは意外と知られていません。
最近の研究レビューでは、アルツハイマー病を防ぐために必要な「最低限の運動量」が明らかになっています。
必要なのは「週3回 × 15分」から。システマティックレビューの結論はシンプルでした。
「少なくとも週3回、1回15分以上の身体活動を行うこと」
これがアルツハイマー病予防に効果を発揮する「最低条件」です。
つまり、1週間合計でわずか45分の運動でも、脳を守る効果が期待できるのです。
どんな運動がいいの?
難しいトレーニングは必要ありません。
・少し息が弾むくらいの速歩き
・軽いジョギングやサイクリング
・ラジオ体操や水中運動
こうした「中強度」の運動で十分です。
続けることがカギ
「週に3回以上」というのは、まとめて長時間やるよりも、定期的に体を動かす習慣が大切ということ。
毎日の生活にちょっとした工夫を加えるだけでもOKです。
・エレベーターではなく階段を使う
・バスや電車を一駅手前で降りて歩く
・食後に15分間の散歩をする
これなら無理なく続けられそうですよね。
より効果を高めるには?
もちろん、「週150分の中強度運動(例:毎日30分の速歩き)」ができれば、さらにリスク低下につながります。
でも最初から完璧を目指さなくても大丈夫。
「まずは週3回15分」から始めてみることが、一番現実的で効果的な第一歩です。
まとめ
・アルツハイマー病の予防に必要な最低限の運動は、週3回以上 × 15分以上
・合計で週45分の運動でも効果がある
・ポイントは「無理せず続ける」こと
・できる人は週150分の運動を目指すとさらに安心
未来の自分の脳を守るための薬は、特別なものではありません。
日常のちょっとした運動習慣こそが最高の予防薬です。
今日から「15分の散歩」から始めてみませんか?








