「もう10年以上、腰の痛みとつきあってます」
そんな声をよく聞きます。
でも実はその痛み、筋肉や骨じゃなく、「体の使い方のクセ」かも。
櫻井博紀氏の研究では、長年腰痛に悩む人を調べたところ、立ち方・動き方に特徴的なパターンがあることがわかりました。
たとえば…
・立っている時に、骨盤が左右どちらかにズレていた
・動くときに、反対側の筋肉に余計な力が入っていた
・「痛くない動かし方」をしているうちに、どんどん動きのバランスが崩れていた
これでは、痛みが消えるどころか、ずっと続いてしまいます。
解決のヒントは、「左右対称」を意識すること!
・鏡で正面から自分の姿勢をチェックする
・左右均等に体重をかけてみる
最初は難しくても、「ゆがみを意識する」だけで、体は変わり始めます。
薬や治療だけに頼らず、“自分の動き方”を見直すだけでも、痛みは和らぐかもしれません。
参考文献: 櫻井博紀ら(2016) 「運動器慢性痛患者における姿勢・運動パターンの評価と痛みとの関連」