「腰痛があるけど、我慢するしかない」 そんな思いを抱えているママは多いのではないでしょうか。
菊原日和さんの研究によると、3歳未満の子どもを持つ母親404人を対象に、肩こり・腰痛の強さ、痛みのコントロール感、育児や日常生活動作の困難感を調査した結果、腰痛に関しては痛みの強さだけでなく、「自分で痛みをコントロールできている」と感じているかどうかが、育児や日常生活の困難感に影響を与えていることが示されました。
つまり、痛みの強さそのものよりも、「自分で痛みをうまく管理できている」と感じることが、育児のしやすさや日常生活の快適さに関係しているのです。
一方で、肩こりについては、痛みの強さやコントロール感が育児や日常生活の困難感にあまり影響を与えていないことがわかりました。
この研究から、腰痛に対しては、痛みを軽減するだけでなく、「自分で痛みをコントロールできている」と感じられるような対処法を取り入れることが、育児や日常生活をより快適にする鍵となることが示唆されます。
例えば、以下のような方法があります:
・腰に負担をかけない姿勢を意識する
・適度なストレッチや体操を取り入れる
・骨盤ベルトなどのサポートグッズを活用する
・専門家に相談し、自分に合った対処法を見つける
これらの方法を試すことで、「自分で痛みをコントロールできている」と感じられるようになり、育児や日常生活の困難感が軽減される可能性があります。
ママ自身が自分の体と向き合い、痛みをうまく管理することで、育児や日常生活がより快適になるかもしれません。
参考文献: 菊原日和(2020)「3歳未満児を持つ母親における肩こり・腰痛のコントロール感と育児・日常生活動作の困難感との関連性の重要性」第38回関東甲信越ブロック理学療法士学会 抄録集