腰痛とアウターマッスル

2025.07.11

深部にある腰方形筋の緊張についての文献。

松岡健氏らの研究では、超音波を使ってこの筋肉の動きを観察した。
対象は慢性腰痛の方10名、健康な方25名、立った状態から前かがみの姿勢へと段階的に変えながら筋肉の厚みを測定。
結果: 腰痛の方は、どの角度・条件でも腰方形筋が常に厚く・硬い状態(p<0.01)。
特に前かがみへの動き始めで、本来動くはずの「内側線維」が硬くなりにくく、安定した動きがしにくかった。

一方「外側線維」は、負荷がかかると硬く厚くなる反応を強く示した。

これは「腰を支える深部の筋肉が硬すぎて、動き始めがぎこちない」状態を示している。

深部・表層の筋バランスを整える体幹トレーニングが必要。

 参考文献: 松岡健ほか(2009)「超音波診断装置を用いた腰方形筋機能の検討(第2報)」骨・関節系理学療法18, P2‑382

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