普段使う椅子の角度をちょっと変えるだけで、「立ち上がる動き」がラクになり、腰や膝への負担が軽くなります。
この研究では、20代の男女52名が、後傾10°、5°、水平、前傾5°、10°の5パターンのシート角度で「立ち上がり動作」を実施し、体幹の前傾角や膝の角度、動作時間を計測しました。結果は以下の通りです
・後傾(-5°~-10°)では、体幹を大きく前傾し、立つまでに時間もかかる
・前傾(+5°~+10°)では、体幹前傾が少なく、立ち上がりがスムーズに
・体幹前傾と膝の伸展角度は逆相関、前傾が減るほど膝での支えが増す
・体幹前傾と動作時間にも正の相関:前傾が少ないほど立ち姿勢が速く安定
・前傾(+5°~+10°)では、体幹前傾が少なく、立ち上がりがスムーズに
・体幹前傾と膝の伸展角度は逆相関、前傾が減るほど膝での支えが増す
・体幹前傾と動作時間にも正の相関:前傾が少ないほど立ち姿勢が速く安定
つまり、シートを前傾に調整すると、体幹を深く曲げずに立ち上がれるので、動作が短時間で済み、腰や膝への負担も軽くなります。
参考文献
丸田和夫(2004)「シート角度が立ち上がり動作時の体幹前傾に及ぼす影響」理学療法学 31(1):21–28








