「扁平足(へんぺいそく)」とは、足のアーチが低くなり地面に接している状態で、現代だけでなく、人類誕生以来ずっと続く特徴のひとつ。これは進化の過程で足が直立歩行に適応する中で生じた“未完成な部分”とも言われています。
最古は、300万年前のアウストラロピテクスの化石にも扁平足の痕跡があり、古代エジプトのツタンカーメン王、ローマ皇帝トラヤヌス(紀元1世紀)、医学者ガレノス(2世紀)などもその症状が記録されています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(15世紀)、ジョロラモ・ファブリチ(16世紀)などの解剖図でも描かれているほど、古くから知られていた身体異常です。
治療は変わった?保守療法と手術療法の歴史
◎ 保守療法(手を加えない治療)
・古代から19世紀までは、ほぼ「足底板・インソール」だけが主な対処法
・足のアーチを支える形状の靴や中敷きを使い、姿勢や荷重を調整する方法
様式は変われど、使用する原理は今でも続いている
◎ 手術療法の歴史と変遷
20世紀初頭以降には、外科的治療が発達。
代表的な手法には、以下のようなものがあります
・骨切り術(Osteotomy):足の骨を切って角度や位置を修正
・関節固定術(Arthrodesis):動きにくい関節を固定して安定化
・サブタラー・アルトロエレシス:小さなインプラントを足首の関節に入れて過剰な動きを制御
・腱の長さ調整や移行(Tendon lengthening/transfer):筋肉や腱のバランスを変えて足のアーチを支えるよう調整
今はあまり手術の選択肢は聞きませんが、扁平足は昔からの人類の課題だったのかもしれませんね。








