ドローインの効果

2025.07.14

腹部引き込み運動(ドローイン)を4週間継続することで、どうなったかの文献

海藤夏稀氏らの研究では、健常成人女性11名を対象に、ドローインを4週間継続して行い、側腹筋群の筋厚および筋硬度、脊柱アライメントの変化を測定した。

主な結果:
・背臥位での外腹斜筋の筋厚が有意に減少。
・安静呼気時の筋硬度は、背臥位では外腹斜筋および腹横筋で増加し、立位では側腹筋群すべてで有意に増加。
・脊柱アライメントでは、仙骨傾斜角の有意な減少が認められた。

考察: ドローインの継続により、腹横筋の硬さが増加し、腹腔内圧の上昇に寄与したと考えらる。

また、仙骨傾斜角の減少は、腹横筋の収縮による仙腸関節の圧迫が効果的に安定化に寄与したことを示唆しています。

結論は、腹横筋を鍛えることで腹圧が改善され、仙腸関節の圧迫が軽減するため腰痛を改善するのに効果があるかもしれないということ。

参考文献: 海藤夏稀, 鈴木克彦, 金子絵梨花. 腹部引き込み運動の継続が側腹筋群の筋厚および筋硬度,脊柱アライメントに及ぼす効果.

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