なぜ聴力とバランスが関係するのか?

2025.08.01

文献では、以下の4つの可能性が指摘されています:

  1. ・前庭器官との連携

     内耳の前庭系(の機能が、聴覚と同様に老化で低下することが知られており、これが姿勢の揺れにつながる可能性があります。
    ・空間認識に使う音情報の欠損

     音の変化による「音環境(acoustic flow)」から得られる周囲情報が減ると、バランス維持が難しくなることが示唆されています。
    ・認知的負荷の増加

     聴力低下があると、姿勢制御時により多くの認知リソースが消費され、歩行や立位の際に「ポストチャー優先戦略(姿勢を保つために脳の他の処理を犠牲にする)」が働きやすくなります
    ・老化由来の共通要因

     聴覚と姿勢制御は、脳や血管、神経系の老化という共通背景があると考えられますが、年齢や性別、心血管疾患を統制した上でも関連が認められていたため、それだけでは説明できませんでした。

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