ぎっくり腰、姿勢改善で痛みが和らぐかも

2025.06.07

「急に腰が痛くなって、体が曲がってしまった」
そんな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

鈴木雅也氏の研究によると、急性腰痛により異常な姿勢(側弯や前屈など)を呈した患者に対し、姿勢改善を目的とした理学療法を行ったところ、痛みの軽減が認められたことが報告されています。

この研究では、患者の姿勢を詳細に評価し、個々の状態に合わせた運動療法や姿勢指導を実施。
その結果、異常姿勢の改善とともに、腰痛の軽減が見られたとのことです。

急性腰痛時には、痛みを避けるために無意識に姿勢が崩れることがあります。
しかし、そのままの姿勢を続けると、筋肉や関節に余計な負担がかかり、痛みが長引く原因となることも。

この研究は、適切な姿勢改善が痛みの軽減につながる可能性を示しています。
もし、急性腰痛で体が傾いてしまった場合は、無理に動かそうとせず、専門家に相談することをおすすめします。

理学療法士などの専門家による評価と指導のもと、適切な運動や姿勢改善を行うことで、痛みの軽減や早期回復が期待できます。
腰痛は誰にでも起こり得るもの、正しい知識と対処法を身につけて、健康な生活を送りましょう。

参考文献: 鈴木雅也ほか(2020)「急性腰痛を伴う異常姿勢を呈した症例に対する姿勢改善の理学療法 ~異常姿勢改善による疼痛軽減を目指して~」理学療法学Supplement, 47(S1), A-107_2.

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