多くの人が勘違いしていますが、 腹筋を鍛えるだけでは腰痛は防げません。
大事なのは“体幹の安定性”をどうコントロールするか。
石田和宏先生の論文によると、 腰部安定化には3つの柱があります。
・骨や靭帯による構造的支持
・筋肉による能動的支持
・脳と神経による運動制御
とくに、多裂筋や腹横筋など深層筋の活動がカギ。
腰痛のある人ではこれらの筋が適切に働かず、安定性が低下しているケースが多い。
単純な腹筋運動より、 呼吸×ドローイン×軽負荷トレなどで 神経と筋の連携を整えることが先決です。
「鍛える」より「使えるようにする」こと。
腰痛改善の第一歩は、“正しく動く”ことから。
参考文献:石田和宏 他. 腰部の安定化機能. 理学療法学 2005