「筋トレをすると体が硬くなる」と聞いたことはありませんか?
でも、実はそれは正確ではないかもしれません。
健康な成人(男女問わず)で、筋トレ前後の柔軟性(例:股関節や肩関節の動き)がどれだけ変化したかを比較しました。
さらに、「どのような筋トレ内容が柔軟性により良い影響を与えるのか?」ということも調べています。
結論から言うと、
✅ 筋トレは柔軟性を向上させる可能性がある
✅ ストレッチと同じくらいの効果を示すこともある
✅ 特に、関節可動域いっぱいまで動かす筋トレ(例:フルスクワット、フルレンジのプレスなど)が柔軟性の改善に効果的
という結果でした。
つまり、筋肉を鍛えることが、体を硬くするどころか、むしろ柔らかくしてくれるかもしれないということです。
柔軟性が向上した理由とは?
なぜ筋トレで柔軟性が良くなるのでしょうか?
研究者たちは次のように説明しています:
- ・筋トレ中に関節を大きく動かすこと自体がストレッチ効果を持つ
- ・筋肉や腱、筋膜の柔軟性が高まる
- ・動作を通じて神経系が関節の動きをスムーズに制御できるようになる
このような要因が重なり、結果として関節の動きがよくなったと考えられます。
ストレッチとの違いは?
もちろん、ストレッチも柔軟性を高めるのに有効です。
ただし、この研究では「筋トレもストレッチと同じくらい柔軟性を高める可能性がある」という結果でした。
特に、「筋トレもしたいけど、ストレッチをする時間がない…」という人には、フルレンジの筋トレを取り入れることが一石二鳥かもしれません。
実際にどうすればいい?
以下のようなポイントを意識すると良いでしょう:
- ・動かせる範囲で大きく動かす(無理に反動をつけない)
- ・急激な負荷ではなく、コントロールされた動きで行う
- ・スクワット・ランジ・プレス動作などをゆっくり丁寧に行う
これらを継続的に行うことで、筋力アップと同時に関節の柔らかさも手に入れられる可能性があります。
まとめ
- ・「筋トレ=体が硬くなる」というのは誤解
- ・適切な方法で行えば、筋トレは柔軟性を高める
- ・ストレッチと同じような効果が期待できる
- ・忙しい人にもおすすめの「効率的な体づくり」
筋トレで体を引き締めながら、柔らかくしなやかな動きも手に入れてみませんか?








