年齢を重ねると「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」といった不眠の悩みを抱える人が増えてきます。最近の研究で、眠れない状態が続くと脳の健康に悪い影響が出る可能性があることが分かってきました。
眠れないとどうなるの?
アメリカの大規模な調査では、不眠のある高齢者とない高齢者を比べて、記憶力や注意力の検査、そして脳の画像検査を行いました。
その結果――
・不眠がある人は、もの忘れや考える力の低下が進みやすい
・脳の中に「老廃物」がたまりやすくなる
・脳の神経をつなぐ通り道に異常が出やすい
ということが分かりました。
睡眠中に脳で起きていること
私たちが眠っている間、脳では「お掃除」が行われています。
昼間にたまった疲れや不要な物質が、眠っている間に流されていくのです。
ところが不眠が続くと、このお掃除がうまくいかず、脳にゴミがたまってしまうことになります。
今日からできる快眠習慣
・眠りを良くするために、次のような工夫が役立ちます。
・寝る前はスマホやパソコンを控える(ブルーライトが眠気を妨げる)
・就寝前に軽くストレッチや深呼吸をして体をリラックスさせる
・夜遅くのコーヒーやお酒は控える
できるだけ毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
まとめ
・眠れない日が続くと、脳にゴミがたまりやすくなる
・その結果、もの忘れや認知症のリスクが高まる可能性がある
・睡眠は「脳を守る最大の習慣」
もし不眠が長引いている場合は、生活習慣の見直しや専門家への相談も大切です。








