膝の変形性関節症(Osteoarthritis:OA)は、中高年に多く見られる関節の痛みや変形の原因のひとつです。
「年のせいだ」と放っておく方も多いですが、実は早めの対応で運動療法の効果がグンと高まることが明らかになりました。
・症状が出てからの期間が短い人(例:数ヶ月〜1年以内)は、運動療法によって痛みの軽減や身体機能の改善効果がより大きい
・一方で、症状が何年も続いている人では、運動の効果が比較的小さい傾向があった
つまり、早期に始めるほど運動の効果が出やすいということです。
なぜ「早く始めること」が大事?
時間が経つにつれ、関節の変形や筋力の低下、可動域の制限が進行してしまい、運動による回復が難しくなると考えられます。
また、痛みをかばって動かさない生活が続くと、さらに筋肉が弱まり、悪循環に。
だからこそ、痛みや違和感を感じたら「様子見」せず、早めに運動などの対策を始めることが非常に重要なのです。
まとめ
・膝の痛み(変形性関節症)は、早く対処するほど運動療法の効果が高い
・運動は、痛みの軽減・機能の改善・手術予防にも役立つ
・「もう少し様子を見よう」はリスク!違和感の時点で動き出すのがカギ
「最近、膝が痛いけど、まだ大丈夫」と思っている方へ。
“まだ軽い今だからこそ、動くことで改善できる”のです。
運動は、薬ではありませんが、正しく使えば最も効果的な「治療」になります。








