座ってできる簡単トレーニング 腰痛の原因の一つに、体幹を支える“コルセット筋”の筋力低下が関係していることがわかっています。
浜西千秋氏の研究では、腰痛を訴える外来患者49名を対象に、座位での体幹引き起こし筋力を測定。
その結果、無症状の対照群に比べて、腰痛患者の筋力が著しく低下していることが明らかになりました。
この研究では、座位での簡単なトレーニングを指導したところ、筋力が向上し、腰痛や神経症状の改善が見られたと報告されています。
例えば、座った状態で体幹を後傾させたり、後傾させたまま両足を上げるといったエクササイズを行うことで、コルセット筋が鍛えられます。
24名中17名で症状の改善が認められました。 このような簡単なトレーニングを日常生活に取り入れることで、腰痛の予防や改善が期待できます。 特に、デスクワークや長時間の座位が多い方は、意識的に体幹を動かすことが大切です。
腰痛に悩んでいる方は、ぜひ“コルセット筋”を意識した座位トレーニングを試してみてください。
日々の積み重ねが、健やかな腰を保つ秘訣です。
参考文献: 浜西千秋(2007)「腰痛性疾患にみられる『コルセット筋』の筋力低下と簡便な座位トレーニング」日本腰痛会誌,13(1):52-57.